
古代の大国
「世界のほろみん」第16回目となる新年最初の国は、エチオピアです。
エチオピアはアフリカ東部の“角”と呼ばれる地域に位置し、古い歴史と多様な文化を持つ国です。
“アフリカで唯一植民地化されなかった国”としても知られ、古代アクスム王国の時代から続く長い歴史があります。
このアクスム王国は、ローマ帝国やペルシャ帝国と並ぶ“古代世界の四大強国”のひとつとして語られるほどの大国でした。
民族衣装「ハベシャケミス」
今回ほろみんが着ているのは、ハベシャケミス(Habesha Kemis)と呼ばれる、エチオピアとエリトリアの女性がまとう伝統衣装です。
祝祭や宗教行事、結婚式、新年など、フォーマルな場面で着用されるロングドレスで、白・生成り・薄いグレーなどの綿布が基本。
裾や袖、胸元には手刺繍の装飾(ティビブ tibeb)が施され、地域ごとに模様が異なります。
赤・金・緑などの色がよく使われ、エチオピア正教の象徴色であり、国旗の色でもあります。
エチオピア暦
ハベシャケミスは「新年」にも着るフォーマルウェアですが、実はエチオピアの新年は私たちの新年とは時期が異なります。
エチオピアでは、1年が13か月で構成される独特のエチオピア暦が使われており、新年「エンクタタシュ(Enkutatash)」は毎年9月11日(うるう年は9月12日)に迎えます。
この暦は、12か月×各30日、残りの5~6日(パグメ)が13か月目になるという、なかなかユニークな仕組み。
毎月30日で終わるので晦日蕎麦の感覚は分かりやすいのですが、13か月目だけは“晦日蕎麦なしの月”ということになりますね(笑)
おまけ)人類の祖先「ルーシー」
衣装や新年の話からは少し離れますが、エチオピアで特筆すべきもののひとつに「ルーシー」があります。
エチオピアでは人類の祖先の化石が多く見つかっており、なかでも“ルーシー”と呼ばれる約320万年前の化石は、「人類がどのように歩き始めたのか」を知る手がかりとなったことで世界的に有名です。
ルーシーは“アウストラロピテクス・アファレンシス”という人類の祖先の仲間のひとつで、身長は約1mほど。骨格の約40%がまとまって見つかった、とても貴重な発見でした。
骨盤の形や大腿骨、背骨、足の骨、腕の長さ、さらに足跡化石などから、二足歩行をしていたことが分かっています。
ルーシー以外にも、人類進化の重要な段階を示す化石が次々と発見されているため、エチオピアは「人類の進化を語るうえで欠かせない場所」とされているそうです。
新年のお祝い用のフォーマルウェアにふさわしい色に塗ってあげてくださいね。
A4サイズのPDFファイルですので、簡単にプリントアウトしてご自宅でお楽しみいただけます。